どこか。
「その道はどこに行けるの?」
小道を見つけた。
ふらっとその道へ入ったとき、通りすがりのおばちゃんは言った。
「知らないです」
そう答えたわたしに、おばちゃんは
ふふふっと笑って行っちゃった。
どこへたどり着けるか分からない。
そんな道を歩くのって楽しい。
その小道の先には、竹林があった。
初めて、たけのこが地面に埋まってるのを見た。
たけのこから、たけのせいねんになって、
たけになる様子を初めて見た。
おばちゃん、あの小道は竹林に行けたよ。
美味しそうなたけのこがいっぱいあったよ。
小道を歩いて、森の中をかいくぐった先にある竹林。
あのおばちゃんは、たどり着くことがあるんだろうか。