みず
自然のあふれる場所にいきたい。
ひとりでいきたい。
わたしの中からあふれでるものを
一滴もこぼさずに感じきりたい。
わたしの中に流れこんでくるものを
余すことなく飲みほしたい。
わたしがわたしである証拠を
少しだけ循環させて
淀んだ空気を吸ったぶん
ぜんぶ吐きだしたい
そうすれば。
ひとがたくさんいるところでは
踏みつけられてしまうから
雪の下に隠れているふきのとうも
わたしらしさをおもいきり羽ばたかせられるかもしれない。